青年海外協力隊・後志OB会の斎藤と申します。

7月に行われました小樽・潮祭りにて、私たちOB会で運営した「アフリカ定食屋」にケニアの子供達への募金箱を設置しましたところ、皆様から多大なる寄付をいただき有り難うございました。集まった寄付金は合計12019円で、先日無事送金いたしましたことをご報告申し上げます。今回集まった寄付金は、KESTESという日本ではケニア協力隊OB/OGが、ケニア本国では現役の協力隊員が完全ボランティアで運営している奨学金制度に寄付させていただきました。奨学金が受けられる生徒は隊員が活動している学校等の子供達なので、必要な学費・授業料は、その場所に勤める隊員が直接学校に払い込む形をとっています。近年この奨学金で高校を卒業後、更に大学に進学し博士号をとった生徒もおり、隊員一同大変喜んでいるところです。なお、KESTESのHPもありますので、併せてご覧ください。

KESTES
http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1817/

「この度はKESTESへ寄付を寄せて頂き誠にありがとうございました。KESTESはケニアのセカンダリースクールへ通う学生の学費等を支援しております。現在、KESTESが支援している学生は3名です。1名は孤児、他2名は両親の収入がほぼ0円という厳しい状況にあります。しかしながら、3名とも人格・成績共に非常に優秀で、KESTESからの学費支援を受けながら、それぞれの将来の夢を叶えるべく学業に励んでおります。

写真は4月に奨学生として承認されたSamba Wanda Kennedy (17歳)君とKESTESメンバーです。(私は2列目の右から2人目、黒い服を着ています)Samba君の隣にいるのは、彼を推薦した隊員の元配属先のダイレクターで彼もSamba君の面倒を見てくれています。

Samba君の事を少し紹介します。

彼の家庭は非常に貧しく、1/4エーカー(0.101ヘクタール)の畑を耕し、その日暮らしの生活をしています。食事も2日に1度程度です。ご両親、6人兄弟の8人家族で、6人兄弟が狭い部屋でマットレス無の床で寝ています。もちろん、水道、電気もありません。そのため、日が出ている間に勉強をしているようです。そのような環境にありながら、彼は非常に謙虚で、自分のおかれている状況を冷静にとらえ不満を言うことなく勉学に励んでいます。そして彼の成績は非常に優秀で学年で2位以下を取ったことがありません。先日も県内で行われたSCIENCE CONGRESSで優勝し教育省から表彰されています。

そんな彼の将来の夢はパイロットになることだそうです。KESTESからは彼の給食代を含むSchool fee, 教科書代を支援しています。これをきっかけに彼がチャンスをつかみ、将来の夢を叶えてくれることを祈っています。

本来ならば、学業の継続は困難であった彼らが、このように将来に希望を持ち、学業に専念できるのも、皆さまからの温かいご支援があってのことと存じております。奨学生に代わりまして、KESTES一同、厚くお礼申し上げます。

青年海外協力隊 ケニア共和国 ニャンザ州ニャミラ県
KESTES委員長 下元 愛